2019年5月18日~19日、臨床検査3年の菅原萌々さんと伴瀬瑛理佳さんが山口県下関市でおこなわれた第68回日本医学検査学会で研究発表をおこないました。

菅原さんは『大腸 Cancer in adenomaにおける複合糖質の組織化学』について、大腸腺腫および大腸腺癌において細胞表面の複合糖質に変化を認め、腫瘍発生メカニズムに複合糖質の変化が関与していることを明らかにし、DBA, SBA, WGA, PNA, UEA-1によるレクチン組織化学は大腸腺腫、大腸腺癌の病理診断の補助診断として有用である事を発表しました。

伴瀬さんは『組織保存状態によるDNAの変化』について、DNAの断片化に注目して研究をおこないました。アガロースゲル電気泳動、DNA Integrity Number、DNAサイズと濃度の分布グラフ等による検索で、DNAは死後の変化に強いという結論を得ました。この結果は、毛根、血痕などからもDNAを抽出してDNA鑑定が可能である現代の検索技術を支持する結果となりました。

日頃のゼミ研究成果を学会で発表することは、良い経験、更なる励みになった事と思います。